働き方としてフリーランス、フルリモートのエンジニアを選択するに当たって、やっていけるだろうと判断した基準について
Tweet働き方には色々な形があります。ざっくりいえば、雇用されている人=サラリーマンと、雇用されていないいわゆる自営業=フリーランスにわけることができます。正確なデータをあげることはできませんが、一般的にいって正規非正規を合わせて雇用されている人の日本における割合は 80% を優に超えるようです。
ということは、一般的な労働者の大半はサラリーマンが大半ということになります。もちろんエンジニアは日本国民一般よりもフリーランスが多い職業ではあると思いますが。
最近、私はフリーランス=雇用されない働き方を選択しました。なぜそれを選択したのか、もしくはそれで問題なくやっていけるだろうと判断したのか、他の方の参考になればと思い説明します。
フリーランスとしてやっていけるだろうと判断した基準
大きく3つの観点があります。ある一定のスキルを持ち、そのスキルに対して恒常的にフリーランスの仕事が存在し、その状態を保持もしくはより良くしていくためのマインドがある、ということです。
- スキル感:指導を受けたりしなくても、先輩エンジニアがいなくても、単独でエンジニアとして価値を提供できるスキル感である
- 需要:自分のスキル感に対して、恒常的にフリーランスの案件が存在する
- マインド:強制力がなくとも技術をつけていくマインドがあり、需要をキープできるもしくは増やすことができる
スキルに関して
まずエンジニアスキルの基準としては以下三つが基準となっています。あくまで自分がやっていけるだろうと判断した基準です。大枠としては、指導を受けたりしなくても、先輩エンジニアがいなくても、単独でエンジニアとして価値を提供できるスキル感である、ということです。詳細は後述します。
- 自分の職務の専門分野の市販書籍の8割りが理解できる。もしくは自分の方が詳しい。
- 人に聞くよりも、自分で調べた方が早い。
- 一定の時間があれば、自分の専門領域において実装ができる自信がある。
自分の職務の専門分野の市販書籍の8割りが理解できる
プログラミングのフロントエンドのコーナーに行くと技術書がたくさんあります。HTML, CSS, JavaScript それから React, Vue といったライブラリやフレームワークに関する書籍。これらの書籍のうち、自分の専門領域の書籍について、ざっくり8割くらいが理解できれば、その市場のエンジニアとしてはかなり上の方にいるのではないかなと思っています。そして上の方にいれば、当然仕事もあります。
この専門書の8割が理解できれば、職業として成立する理論は、エンジニアリングだけに関わらず応用できるのではないかなと思います。例えば英語のコーナーに行くとたくさんの書籍がありますが、実感として自分は、面だしされている良く売れる書籍を読んで、だいたいわかるな、というレベル感になったくらいから、英語がお金になりはじめました。逆説的ですが、売れている本のスキルは、みんなができないから売れているわけです。みんなができる内容であれば本としては売れないわけです。そのみんなができないことができるから、市場に価値が発生するわけです。そのラインが、商業書籍の8割くらいがわかる、くらいのところにあるのかなと考えています。
加えて、自分は技術情報の翻訳、発信をコンスタントに行なっています。この内容はすでに市販の書籍にはないものなので、これも市場価値して一定の水準を満たしている基準だと考えました。読んで理解できるだけではなく、情報を書く側になっていると、一定の価値があると思われます。
人に聞くよりも、自分で調べた方が早い
これも重要かなと思います。もちろん質問したり他人に助けてもらうことも重要なのですが、それがメインになってしまっていたら、その人に頼んだ方がいいわけです。以前は自分より詳しい人に聞きたいという気持ちが比較的あったのですが、今は自分で調べたほうが聞くよりも早いかなと思えるフェーズに来ました。
一定の時間があれば、自分の専門領域において実装ができる自信がある
現実的にはこれが一番重要かなと思います。実装したことのない機能でも、使ったことのないフレームワーク、ライブラリでも、一定時間取り組めば、一応実装できるという自身がつきました。もちろんあくまでフロントエンドの領域に限られますが。英語のドキュメント、GitHub のイシュー、プロジェクトのソースを読むことで、絶対にタスクを終わらせることができるぞという自身。これがフリーランスに再度戻る上で、自分にとっては重要だった部分です。
需要:自分のスキル感に対して、恒常的にフリーランスの案件が存在する
おかげさまで現在は、エージェント等に登録すれば、週5常駐案件であれば少なくとも無限に仕事がもらえるかなという状況です。そして、今後もスキルを自分でつけていくことができると思うので、恒常的に案件をいただけるかなと思っています。やはり今あっても、今後もあるかどうかというのが自分にとってはひとつポイントでした。
マインド:強制力がなくとも技術をつけていくマインドがあり、需要をキープできるもしくは増やすことができる
自学自習をし、スキルをつける、ということを継続して行ってきました。これによってエンジニアとしての需要をキープできると考えています。たとえ現時点で仕事があっても、スキルが恒常しなければ世の中はどんどん変わっていくので、自分の需要がなくなってしまいます。そういう意味で継続してスキルをつけていくマインドをしっかり持ち得たことも自身につながりました。